【脱毛の広告は詐欺】
ヒゲ剃るのがめんどうなんだよね。電動髭剃りだと納得いかないからT字のを使ってるんだけど、機内持ち込みで没収されないかいつもドキドキしてる。これらの面倒から逃げられるならお金出してもいいかなって思って探してた。いろいろリサーチしてたら、Facebookの広告のほとんどは脱毛になって、かなりウザい。初めて行ったのは函館のお店。【体験500円】が決めてだった。行ってみたら、20回くらい通わないとダメって言われた。そーゆーの無理だから、体験もせずに帰った。次は、この人、考え方が似てるなって思って、「俺か、俺以外か」っていう人のお店に行った。実際の価格は忘れたけど、5回で10,000円みたいな広告だったのに、15回以上来ないとダメで、トータル40万円だみたいな事を言われた。説明のお姉さんが綺麗だったので、負けそうになったけど、頑張って逃げた。そして、今回は「よし、広告通りにやらせよう」って、固く決意し、広告をスクショしてお店に向かった。今回は医療脱毛で、ドクターもいるし、カウンセリングも看護師だった。よし、今回は大丈夫だ!って思ったら、多い回数と高い料金を平気で提示してきた。この店舗はメンズ限定店舗なのだが、スタッフが、とにかく美人揃いだった。「ねえねえ、俺のみた広告と全然値段が違うけど」って話したら、広告の値段を知らなかった。ここにくる人は100%カモなんだな。とにもかくにも彼女は高い商品の提案をしてくる。俺は「この広告のをやってよ」って言う。こんな美人を相手に闘うのは本当に厳しいものだった。結局、契約してきた。クーリングオフ期間が過ぎてから(8日後?)の施術なんだって。このまま受けてもいいものなのか?クーリングオフすべきなのか。その道に詳しい読者からのDMを待ちます。
【チップ】
函館空港まで自宅からタクシーに乗った。15:30に予約していたが、この山奥までしっかり時間通りに来てるし、素早く運転席から降りてきて荷物を丁寧にトランクに積むし、私のことをお客様じゃなく、加藤様って呼ぶし、ドライバーにチップを渡したいなって思った。200円くらい渡したいのだが、小銭がない。運転手さんに聞いた。「PayPayで払いたいんだけどさ、例えば、タクシー料金が1000円の時、PayPayで200円多く支払ったら、その200円はドライバーさんに行きますか?」と。答えはノーだった。会社のものであり、ドライバーには渡らないらしい。「んー、労働組合で闘って、チップとしてドライバーに渡るといいですね。たくさんチップをもらえるドライバーは優秀だって分かるわけだし」ってなお話をし、最後に「ごめんなさい。チップ払いたいんだけど、今日は気持ちだけってことで」と締めた。するとドライバーが「あのー、言うべきじゃないかもしれないんですが…青いぽすとの加藤社長ですよね」ってご挨拶された。ああ、俺はまだ知られているのか…恥ずかしいような、嬉しいような。だから、私がいつも使うこのタクシー会社を宣伝しておく。道南ハイヤー。
【林純子先生】
厚岸町に住んでる時にエレクトーン(YAMAHAの登録商標)を習った先生。エレクトーンは小2から始めて、私以外は先生も生徒もみーんな女性で、いやだなー(今考えると天国のはずだが)って思いながら通っていた。小5の時にYMOと出会い、脳内革命が起こった。その時から林先生のところでお世話になった。弾きたいなって思う曲を自由にやらせてくれた。いろんなレコードも聞かせてくれた。高校時代は食事にも連れて行ってくれた。テーブルマナーはそこで学んだかも。高校2年生ころにはバンド活動にはまり、爆風スランプやその曲風のオリジナル曲に走ったが、耳コピできるのも、曲が書けるのも、パートごとの譜面が書けるのも、アレンジができるのも林先生のとこで勉強したからだと思っている。バンドにハマってから、エレクトーンは辞めたが、お互いの誕生日に電話し合うのは今年まで続いた。40年だな。今年の1月の先生の誕生日にも電話で話した。
あるとき、先生が、厚岸から出たいんだけどなーって呟いたので、函館に誘った。「いーよいーよ、引越し代は俺が持つから」って、ちょーしこいてみた(カッコつけてみたの北海道弁)。俺のアパートに住まわせて、家賃ももらった(笑)
が、金に目が眩んだ加藤進は高値でこのアパートを買いたいっていう東京の業者に簡単にアパートを売ってしまった。先生はいろいろ不満はあるようだったが、ずーっとそこに住み続けた。
先生は病気があって時々入院した。親族が近くにいないので、俺は入院の保証人になった。私が函館にいる時は私が病院への送迎をした。もう時効だと思うから言うが、私の秘書を先生の病院送迎に使った事もある。私は頻繁に函館を離れるので、たくさんの紙に保証人のサインと印鑑をしておいてあげた。
今日、スノーボードしてたら、知らない、だけど末尾が000のカッコいい電話番号から電話があった。出たら、病院のナースで、先生が危ないと言う。「たぶん、間に合わないな」って思いながら、一度帰宅し、スーツに着替えて(だって、加藤進だから!)病院に向かった。先生は霊安室と言われ、案内された。「そーか、もう先生は苦しみのない世界かぁ」と思いながら、霊安室に行ったら誰も居なかった。先生はクリスチャンなので、教会の人たちが全て手配してくれてるようだ。私は先生が通ってた教会に向かった。棺に納める式の途中だった。間に合った。参加した。ああ、俺は林先生のおかげで音楽を楽しんだなぁって思ったら、止めどなく涙が溢れた。先生はクリスチャンなので、その後の行き先は決まっている。だから、俺は心配していない。あっちで元気に、思う存分、うまいものを食べて欲しい。アーメン。
先生との写真を載せようと思ったが、探すの大変なのでやめた。