加藤進@永遠の旅行者
Language :

NPOって何だ?

nonprofit organization
非営利組織。政府や私企業とは独立した存在として、市民・民間の支援のもとで社会的な公益活動を行う組織・団体。(大辞林)
上記は建前である。
実際にはNPOには暗い影がある。
① 本来、行政がするべき仕事を民間委託する受け皿とする。
 行政の側がまるでインサイダー取引のように「こういう予算が付くんだけど、受け皿がないんだよね。民間企業だと入札になるし、NPOだと簡単に決められるんだけど、NPO法人つくらないかい」って根回しが入るんです。もちろん、行政のいう事をいつでも聞いてくれるように人に話が行きます。行政としては行政の職員を減らして民間あるいはNPOなどに安くさせたほうがいいと考えているのです。アウトソーシングとか、民間委託とか、NPOへの委託って言うのはつまりは行政の仕事放棄なのです。給料しっかりもらっていいから、しっかり自分たちの仕事をしてくださいっていう事だな。
② 業務委託をうけてビジネスをする。
 行政も行政なら民間人も民間人です。お金にもいろんな種類がある。宝くじで当たったお金。働いて稼いだお金。お客様からいただいたお金。いろいろある。でも、実は一番おいしいお金は市民や国民から収められた税金から回ってくるお金です。函館市から「助成金として100万円もらいました。」っていうと、まるで市民全体から認められた事業のような気持ちになる。しかも、確実な収入です。「1ヶ月、待ってくれ」なんて言いません。このような行政からの助成金を目当てにして、つまり非営利団体のくせにビジネスとしてNPOをつくる輩があとをたちません。
③ 非営利団体の専従者になって公務員並の給料をもらう。
 NPOは「非営利団体」ですが、専従者を置く事ができます。専従者には給料が出せます。非営利団体の専従者の給料の上限はどうすればいいでしょうか。簡単です。「道庁の職員の号俸に合わせています」と言えばOKなのです。30歳の人で400万円(月給33万円)ってとこでしょうか。それは高すぎるーとは役人には言えないでしょ。
④ 市民運動にヒモをつける。
 行政にしろ政治にしろ、これだけ悪政が敷かれているので市民の動きはしっかり把握しておきたいと考えています。NPOなら理事や規約なども届け出なければならないし、財政の状況も毎年報告する義務があるので、だまっていても把握ができるわけです。
⑤ 就職難をごまかす。
 ボランティアを推進するのも、「起業をしよう」と呼びかけるのも、NPOを推進するのも求職者の数を低くするのに一役買っています。ハローワークへの求職者数がこれらの活動に参加することによって減れば、雇用環境は改善されたかのように見えます。
 実際にはボランティアの人は無償ですし、起業した人のほとんどは最低賃金以下で働いた上に私財をすべて水に流す結果になり、NPOも参加者の私財と労働力の多くを費やし、利益はでません。
⑥ 89383が税制面での優遇を目的に設立
 税制面での優遇があり、たくさんの職員を専従者にして給料を道庁職員並にすればいいので、会社を作るよりもいいってことで、利用する事も多いようです。
ま、そういう事で、私が何を言いたいかというと、NPOは嫌いだって事です。
私がNPOとして支持する条件は次のような感じです。
① 行政からお金(助成金など)をもらわない。
② 専従者の給料が時給換算で1000円以下。
③ 企業・団体献金をもらわない。
最後に、NPOの中でもわずかではあるが、非常に重要な社会的役割を果たしている団体があることも私は承知していますことを述べて、終わります。

posted by かとうすすむ  日記  コメント (1)

コメント

  1. 加藤弘二 より:

    NPOの実態を鋭く突いた見事な見方です。これなら実質「営利を目的」にしたNPOの方々に嫌われるでしょう。「自治体の財政を食い物にしている」なんて指摘しようものなら大変なことになるご時世ですから。

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