なぜ海外旅行か。
3年前の1月、弟がベトナム人と結婚するということでその結婚式に出席するために、初めての海外旅行を経験した。1週間ほどの旅だったが、恐ろしいまでの衝撃を受けた。それまでの私は世界を理解していた。地球は丸いし、半径は6400kmあるし、海は7割をしめているし、いろんな国にはいろんな言語があるし、世界の富は一部の国に偏っているし、さまざまな時差があるし・・・。など、世界っていうものを理論的に理解していると思っていた。
しかし、世界は違っていた。リアルな世界はまったく別のものであり、私の知っている世界というものはリアル世界の10%にも満たないものであった。36歳にしてはじめて知った、自分の無知。本当にあせった。
ITのすごいところは距離が無いっていうことである。世界とのコミュニケーション、世界とのビジネスが容易になる、それがITであり、私の経営する企業はIT企業の端くれである。世界を知らずして、どうやって未来を切り開くんだ・・・?。単純に焦った。
それと、函館にある「道水」という会社の社長の講演も刺激になった。海外でマグロの養殖をやって大成功している会社だ。
私は妻に宣言した、
「俺、誰が何と言おうとも、年に1回は海外に行くから。そのつもりでいてくれ」
しかし、第3子が生まれ、その子育てを放棄するわけにも行かず、月日が流れた。
そして、今年の2月、ついにさまざまな大小のハードルを乗り越えて海外旅行を果たした。
リスク
欲しいものを手に入れるにはそのものに見合ったリスクがともなう。
大きなものを手に入れるには大きなリスクがともなう。
つまりリスクを得ているうちは欲しいものに近付いているということだ。
そう考えるとリスクそのものもまた楽しめると良い。
ただ極めて重要なのは手に入れるという結果だ。そのためにリスクマネジメントが必要だ。
こんな当たり前のことに 今朝の朝風呂で気付いた。
愛国心
政府はいよいよ愛国心を言い出した。道徳教育を言い出した。
戦前、「お国のために死ぬ」という思想を「愛国心」と言った。
そのために「修身」という教科があった。これが今の道徳と言われている。
国を愛する心を教育するっておかしくないか?
いい国つくれよ。平和で豊かな国をつくれば、勝手に愛されるから。
考えられないほどひどい国にしておいて、教育で国を愛させようなんてとんでもない話だ。
人だってそうだ。外も中も美しい人は誰からも愛される。
会社だってそうだ。お客様にも社員にも、豊かな会社は、お客様からも社員からも愛される。
国は自国の国民にも他国の国民にも豊かで愛があれば、自国の国民にも他国の国民にも愛されるんだよ。
そもそも、「愛国心を持たせるために」なんて言い出していること自体が病気だよ。ぜーんぜんわかっていない。
きっと国会議員のみなさん(一部を除く)は妻子(夫子)を愛していないし、妻子(夫子)に愛されていないんじゃないか? 愛を知らない。
愛を知らない人が政治を行うと、こんな国になるんだ。
うーん。妙に納得だな。