全員搭乗にこだわる飛行機の秘密
空港のセキュリティを過ぎたところから、搭乗者を探す地上スタッフをよく見かける。
「札幌へご出発の加藤様、いらっしゃいますか?」とか、呼ばれ続けている。
なんて丁寧なんだろう・・・。搭乗手続きした上で時間までに搭乗しない奴なんて、置いて飛んじゃえばいいのに・・・。日本の航空会社はどこまでお人好しで親切なんだろう・・・って思っていた。
これは搭乗できないお客様のことを思ってのことではない。もしもこの人を乗せないとなると、この人の預かり荷物を飛行機の腹の中から取り出さなければならない。取り出すのが面倒だから飛んじゃえーってなると爆発物の可能性もある・・・。そんなわけで、強烈に迷惑に思いながら、時間になっても来ない人たちを探しているのだ。
だから、私のように「機内持ち込み手荷物主義」の人は、呼ばれもせずに置いて行かれる可能性がある。絶対に置いて行かれないためには、荷物を預けるのが効果的だ。預けてしまえば、セキュリティなどで遅れても、置いて行かれることはない。