たたかう町会連合会
「自らの手で住みよいまちづくり」を目標とする組織、それが町会だ。函館市には180を超える町会がある。それらの町会がまとまって函館市町会連合会をつくっている。私も一度、地域の町会の役員に任命されたことがあるが、年配者が多い印象であった。その町会連合会がものすごい力を発揮している。言ってみれば「政治的な課題」とも言える大間原発の建設凍結を求めて行動しているのだ。それぞれの町会会館の前には「大間原発反対」の町会独自に作ったのぼり旗が立っている。町会連合会で取り組んだ署名は14万筆以上となり、函館市の27万人の人口の過半数となった。その署名は連合会長自身が上京し、関係部署に届けられた。10月21日には町会連合会主催で300名規模の講演会が開催された。集会には与党・野党それぞれの国会議員も参加し、反対する決意を述べた。
大間原発が完成し、福島のような事故が起これば、観光も、函館山も、美しい海も山も川も、おいしい食べ物も全てが終わる。ここには誰も住めなくなる。町会には防犯,交通安全,防災,青少年の健全育成など、様々な課題があるが、その土台はそこに将来にわたって住み続けることであり、町会連合会がそこに立ち上がったことに心から敬意を表したい。函館市長、30人の全市議会議員、町会連合会、この地域の団結を安倍政権がどのように扱うのか、注視したい。
(某メディアに寄稿したのだが却下になった。日の目を見ないのはかわいそうなので、ブログにアップ)