加藤進の子育て実践③-与えない
私の学生時代に『豊かさとはなにか』という本が出された。物が豊富にあり、いつでもどこでも手に入るという事が本当に豊かと言えるのか・・・そういったことがテーマだったと思う。
まさにその通りで、物質的豊かさの奥行きの無さといったらない。子どもにはお金をかければかけるほど、物を与えれば与えるほど、奥行きの無い、つまらない、心の貧しい子どもが育つ事と私は信じている。
私は子どもに与えないようにしている。
① テレビを見る時間を与えない
② テレビゲームなど、一切の電気的ゲームを与えない
③ お菓子を与えない。(身体に悪いし、食事を取らなくなる)
④ 学習塾は与えない。
そして、少し先のことになるが、携帯電話は高校卒業まで与えない。
テレビを見ず、ゲームをせず、お菓子を食べず、塾に行かなければ、暇になるのだ。暇になると、「どうやったら楽しく過ごせるか」ってことを自ら考え行動するのだ。その事が何よりもたいせつ。テレビ漬け、ゲーム漬けの子どもは大きくなってから、「なんか面白い事ないかなー」これを1日に何十回も言って、インターネットで「一緒に死にませんか」なんて呼びかけて、密閉した車で七輪炊いちゃうんだと俺は見ているね。
子どもの幸せを真剣に願うなら、モノを与えない事だね。
馬鹿な親ほど弱い言葉。
「だって、○○ちゃんも、△△くんも、××さんも、みーんな持ってるんだよ」
基本的にはそうなんですけど、学校に行かない選択肢を取った時には、テレビ、ゲームは重要でした。
ようは使い方だと思うんですよね。
他にも必要だったのは、学校以外の居場所。
それが娘には小さな塾でした。
命を守るために、必要になってくるものも、あるかのしれないと思った、中高時代の6年でした。
今では不登校を出来て良かったねと、思います。
私もひきこもった時には、人が怖くて、ネットのお世話になりました。(笑)