議員定数の削減、議員報酬の削減について
釜萢さんからのコメントに回答するために項目を起こしました。
函館市議会でも主要4会派が34の定数を30にするって合意したようです。1万人に1人の議員にするらしいです。
結論を先に言うと、議員定数削減には反対だし、議員報酬削減にも反対です。
もっともパーフェクトな民主主義は全員参加の政治です。住民投票なんていいですね。民主主義の正反対はたった一人による独裁です。住民が選挙で選んだ代表が多ければ多いほど、多種多様な市民の声が議会に、政治に反映されることになります。財政難→議員削減は本末転倒な議論です。財政難だからこそ、民主主義の徹底、民意が反映される仕組みが大事だし、民意を届ける多くの議員が必要です。
ようするに、議員としてふさわしい人だけで、議席を埋められればいいのです。任期中に1度も代表質問や個人質問に立たないような議員をやめさせて、一生懸命に市民のために働いてくれる、議会にも声を届けてくれる議員だけを当選させられる有権者の力がいればいいのです。
議員報酬も同様です。国、都道府県、市、町、村の順番で議員報酬は減ります。函館市は月収50万円くらいのようです。
50万円分はたらいてくれればOKなんじゃないですか。そして、50万円はすべて自分の行政区で消費する努力をするとかね。議員報酬はある意味特権なので、当選した人には気持ちよく払ってあげればいいんです。会社の社長を兼務しているような人は、「俺、報酬はいらない。全額寄付します」ってやっても高尚かもね。
やはり、働きがあって、報酬があります。民間企業と同じです。議員報酬を減らそうっていう動きは、「議員はたいした、仕事してないだろ」って自他共に認めることになります。報酬に見合った働きを議員にはしてもらう・・・そういう運動が必要かな。
函館市議会を傍聴する限り、議員のみなさんはよく勉強してると思うよ。もちろん発言する人に限ってしかわかりませんが。まったく名も知らない議員の発言からも結構学べたしね。
ま、そんなわけで、回答になったかはわかりませんが、議員定数も議員報酬も民主主義のために必要不可欠なものだっていうことで、財政難を理由に安易に減らすべきではないっていうことです。
恐ろしいのは議員定数の削減が、「民意はいらない」っていう思想に基ずくものである可能性があります。民意を届けるという仕事を一生懸命に行う議員で議会をいっぱいにするように、市民ががんばりましょう。
パーフェクトな民主主義はもともとありません。
成熟した思考の持ち主の投票者が多ければ理想にすこし近づきますが完璧はあり得ません。自己不満や、マスコミの報道や、まわりの雰囲気次第で、自へ投票したり民へ投票したり、雰囲気で投票している節操のなさが海外から視て感じる日本人の姿です。