偽装問題の見方・考え方
12月14日は朝から晩まで証人喚問っていう一日だった。どこのお客様の家に
言っても大きな音声でこの様子が映し出されていた。
実は、テレビも中途半端にしか見ていないし、新聞の記事もあまり詳しく読んだ
わけではないので、的外れなことを言うかも知れないが、これら諸問題の悪の根
源は「官から民へ」の国家的方針にあるように思う。
証人喚問は問題を一企業や一個人になすりつけるためのパフォーマンスであり、
そもそもそういう構造を作り上げたのは日本の社会ではないかってことだ。
「官から民へ」小泉が言い続けている言葉だ。官とは何か。民とは何か。私流に
簡潔に考えると
官
メリット
国民の生命と財産を守ることが最重要課題。
お役所仕事=原理原則に基づく仕事
デメリット
利益という動機が無いため、創意工夫がなされにくい。
コスト(主に人件費)が高い
民
メリット
創意工夫がなされる
競争が起こり、より良いものをより安くできる
デメリット
国民の生命・財産よりも利益が優先する。
「コスト削減のために、鉄骨を減らせ」
「これ以上は(法律上)、無理です」
「無理なら、他にも設計屋はあるんだ」
「図面にあったから、そのとおりにつくりました」
「60以上の建築物で偽装をしました」
「1998年からやっています」
「安いっていうことは、(住民は)そういうリスクを承知している」
本当に恐ろしい話です。規制緩和っていうのは利潤追求のために消費者の生命・
財産は2の次でいいってことなのだと、はっきりしました。
JRの事故も国有であったものを民に渡すことで人命軽視がなされたものと私は
見ています。
官から民へというのは国家による責任の放棄です。国は国民の生命と財産に対
し、もっと責任を負うべきであり、企業に対する規制を強化すべきです。
小泉の方針は加藤進の方針とまったく反対です。
今回の事件が、しっかりと国家の責任として明らかになるよう見ていきたいと思
います。
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