加藤進@永遠の旅行者
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社長の仕事

3月3日から2週間にかけて、北海道教育大学函館校からインターンの学生が来た。前半が男性で後半が女性だった。「社長秘書」ということで、募集したが、まさか2名も来るとは思わなかった。本当はもっと応募があって、抽選で決まったらしい。
そうは言っても、当社にはもちろん秘書なんていうポジションは無いので、鞄持ちをさせた。結構、楽だった。
彼らと一緒に時間を過ごして思ったことは、「社長はほとんど何もしていない」と言う事だ。いくら守秘義務があるといっても、本当の社長の仕事はインターンには見せられない。社員とのシビアな話では席をはずしてもらった。そして、そういう重要な仕事は1日に30分、1週間(5日間)に2時間半くらいしかない。
でも、言い訳をしたい。自分の存在意義をかけて・・・。(汗)
社長はその30分のために他の7時間半を使っているのだ。新聞やネットの情報から頭に情報を置き、学習によって理論を構築し、温泉によって気分を転換し、映画館で心を育て・・・そうして、本来の社長業(1に営業、2に社員教育 3に借金の保証人 4 その他)にむかえるのだ。
ああ、全然、言い訳になっていない。
うん。正直に言う。優秀な社員がいて、会社経営上の数字が黒であるならば、社長は本当に楽です。ごめんなさい。許してください。
2人のインターンは私の負の側面だけをうらやましく思って帰ったのではないかと心配している。

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第5回 立待岬

インターネットの危険性
加藤 進
 私自身はインターネットでご飯を食べている。携帯電話とインターネットの環境さえあれば、世界中どこにいても社長業がつとまる。しかし、インターネットの危険性は利便性を上回っていると私は考えている。ここにその危険性をまとめてみたい。第1の危険は、「パソコンに向かうときは一人である」と言うことだ。最近の調査によると、20歳から39歳までの若者の死因トップが自殺となっている。だから「一緒に死んでくれませんか」などという、もしも友だちが側にいれば「やめろよ」と言ってもらえることでも誰にも止めてもらえず、その世界に入り込んでしまう。ここ数年で、インターネットで見ず知らずの若者同士がどれほど自殺したことか。第2の危険は匿名性である。自分がどこの誰なのかを名乗らずに言いたい放題ができる。人間は現実社会では自分が嫌われないよう、また相手を傷つけないように高い水準のコミュニケーション能力を駆使して対話をする。しかし、この人間性とか気遣いとかがまったく取り払われた仮想世界の中では、人間ではない、動物の水準の対話がそこではされている。第3の危険は「氾濫する情報は真実とは限らない」ということだ。たとえば、病気について調べると、たいていは「死ぬこともある」などと暗い結論にたどり着いたりする。中でも怖いのは性に関する情報だ。誤った情報で間違えて命を作ってしまったり、怖い性病に感染したりが考えられる。年間で言うと、交通事故死1万人、自殺3万人、人工妊娠中絶40万人・・・これが日本の現実だ。
 私は3点の危険性を述べたが、もっとも声を大にして言いたいのは子どもたちをこの危険から守るべきだということだ。子どもを仮想社会から守る方法はタバコや酒と同様に「与えない」ということしかないと私は考える。義務教育の間はパソコンを与えるべきじゃないし、携帯電話はインターネットに繋がらない設定にすべきだ。放置するとどんどん犠牲者が増加していくことになるだろう。(814文字)
(有限会社みのり 代表取締役)

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