【敬老について】

台湾にいると杖無しで歩けないお年寄りに恭しくつきそう人の光景をよく見る。台湾や中国では、お年寄りを敬うっていう儒教的な考え方が定着しているのかもしれないな。俺には難しいな。何か敬うための理由が必要だ。毎朝、街のゴミ拾いをしている。毎朝、横断歩道近くで交通安全活動をしている。若者の文化芸術活動にお金をばら撒いてる。いろんな会社の相談役になって、無料でアドバイスしている。そんな素敵なお年寄りなら尊敬するし、彼のために何か役に立ちたいと思う。でもさ、ただ生きてるだけのお年寄りを敬うことは難しいな。難しいから、敬老の日とか作っちゃうんだろうな。愛されるような国じゃないから、無理やり学校教育で愛国心を育てようとするようなもんかな。

【家賃の値上げ】

初めての海外旅行はベトナムだった。弟がベトナム人女性と結婚するってことで、ベトナムに渡った。その時、最も衝撃を受けたのが物価の差だった。フォーが5000ドン＝35円だった。その物価の差が楽しくて、海外旅行にハマっていった。フィリピンも台湾も楽しかった。でも、今、物価の差は殆どなく、物価の差による楽しさはなくなった。

日本は給料も上がらず、物価の上がる速度も遅い、とりわけ、給料＝所得が増えないから、多くの人が海外に行けなくなった。それでも、すべての分野にわたって、物価だけは上昇し始めている。物価を上げて、適正な価格にしないと、所得も増えないから、それ自体は喜ばしいことだ。物価高は経営者が決断するだけで実現する。

さて、本題だ。

私は大家で暮らしている。不動産賃貸業だ。「そーだ。俺も世の中の物価高に便乗して、一部屋一律1000円値上げしようかな。成功すれば月13万円売上が増えるぞ！」って考えた。でもさ、家賃って簡単に上げられないんだよね。家賃だけはオーナーと入居者との同意が必要なのさ。あと、入居者たちの生活実態を想像すると、そんなことできないよなぁ。俺は悪魔にはなれない。13万円の利益より、天使でいたい。ま、天使ではないけど（笑）

以上

【公認詐欺】

通常、詐欺師は彼の方から近づいてきます。でも、この詐欺師は天才なので、カモの方からやってくるように仕掛けます。通常の詐欺師がそうするように、人々の不安を煽ります。今年は悪い一年です。来年も悪い一年です。再来年も悪い一年です。（注１）と仕掛けてきます。占いもやります。何の道具も使わない。人間が対応することもない、ただ紙切れだけの、手を抜いた当てずっぽうな占いです（注2）新しい車を買う、家を建てる、そんな時にも「これには災いがくるよ」と不安を煽り、儀式をしてお金を稼ぎます（注3）。さらにお金を稼ぐために、ツボではないが、様々な商品を美しい衣装の女性たちを使って売り捌きます（注4）。こうして詐欺的商法で大稼ぎするのは公だし、日本政府も把握しているが、取り締まられない上に、非課税です（注5）。この季節になると、わざわざ進んで詐欺られに行く人たちが、SNSで詐欺られてる自分を嬉しそうに公開するので、俺は爆笑が止まらない。

（注1）厄年、前厄、後厄　（注2）おみくじ　（注3）厄祓い　（注4）朱印帳、お守り、ハマ矢など　（注5）宗教法人として登録があるから。

〈最後に〉

初詣に行った人。ごめんなさいm(_ _)m

以上