【ウルルとアボリジニ】
オーストラリアの人口は2700万人。そのうち80万人が先住民。アボリジニと言われるらしい。250くらいの民族がいる。オーストラリア人の肌の色は白いイメージだが、先住民は黒い。ウルルはアナング族のものだ。オーストラリア政府はアナング族からこのウルルのある土地を99年契約で借り受けて国立公園として運営している。私が泊まったホテル群も土地はアナング族のものだ。アナング族は狩猟民族だった。定住せず、動物と水を求めて移動していた。女性は家庭を守りつつ、木の根を掘って昆虫食を担っていた。自分たちの先祖や文化や生活技術は口頭で子々孫々伝えられていた。そして、世界自然遺産と世界文化遺産の両方を兼ねている貴重な土地となった。でもね、結局は支配するものが原住民を上手に利用し、原住民はお金でそれまでの文化を売り渡し、楽に生活できるように魂を売り渡したんだよ。ウルル国立公園の入場料は38ドル、この約25%がアナング族に入る。オーストラリア政府はアナング族のためにウルルの北5kmのところに家を建ててやり、定住させた。彼らは移動をやめ、狩猟をやめ、政府からもらったお金で、スーパーで買い物して、働かずして暮らせるようになった。たまに飛行機で出かけることもするらしい。アナング族の女性たちが街中で絵を売っているが、全員がメタボ体型だ。政府と旅行業者はアナング族を大切にしていると見せながら、めちゃくちゃ儲けている。「先住民族に大金を渡し、骨抜きにする」。それで良いのか?支配する側とされる側、その両方に問いたい。ただ、その支配関係が成り立つことで、俺は観光できた。素晴らしい世界だった。しかも、ここは普段は毎日40℃を超え、1人に100匹ものハエがつくところらしい。俺はいつもながらツイてたようだ。アナング族の聖地でも俺専属の神様は強かった。
【ウルル2日目】
朝、早起きしてウルル見てみた。ウルルはただそこに存在するだけ。話すわけでも踊るわけでも動くことすらない。それなのに、この存在感はなんだ?神聖なものに祭り上げたくなるわなぁ。
朝7:15にお迎えが来て、セグウェイツアーへ。乗り方講習つき、4時間のツアー2万円。
ホテルに戻って散歩。
そもそもストレスなんてないのに、リラックスタイム。誰もいなくなるまでプールにいた。
夕日。
夜のプール。星。今日のはすごい。今日はどう言うわけか月が無かったので、最高の空だった。こんなにもたくさんの星をいっぺんに見たのはいつぶりだろう。昨日に引き続いて大自然の美しさにやられた。写真1枚目は南十字星ね。あとのは特に加工もせずiPhone15proで3秒露出。3秒露出だから、肉眼よりも写真のほうが理論的には多く写ってる。でも、ほとんど変わらない。こんな星だらけの空だった。
じゃ、寝るわ。
【ウルル】
泣いてるわけではない。エアーズロックのことだ。オーストラリア大陸のほぼど真ん中にある。今日はシドニーからジェットスターで飛んだ。
実は旅行にはもう飽きた。海はいろんな色の海を見た。どれも綺麗だけど飽きた。緑のジャングルもたくさん見たけど飽きた。海の中もだいたい飽きた。でも、今日の陸地の色は凄かった。赤とか白とか。
空からエアーズロックが!!
そして、空港が素敵。空港の周りにフェンスが無いのさ。まあ、フェンスどころか、何もないんだけどね。
バスでホテルへ。そして、散歩へ
ちなみに、日本との時差は30分だ。気温はこんな感じ。
今夜からの3泊も4人部屋だ。1泊4500円。助かる。1人部屋に空きがなかったのだ。この街は大人気だ。チェックイン後はプールを楽しんだ。北海道のみなさん、ごめんなさい。
水500mlが600円。過去最高に高いかも。高くて買えない。
プールに入れば、シャワーは要らない説、あるよな。シャワーもついてるしな。
俺の部屋から200mの所に展望台がある。もう、近くに行かなくてもいーかも。ツアーキャンセルするかな(笑)
夕方になっても、部屋には俺しかいない。もしかして個室?〇〇でねれるかもな!→夜8時。どうやら俺の1人部屋決定!!
夕食。この小さなハンバーガー、いくらだと思う?2900円。コーラは550円。宿泊代が4500なのにな。バックパッカー泣くな。
夕陽集
今夜、この後は星空を眺めて終わるんだけどね、星空は綺麗な写真を撮れないと思うので、今日はこれで終わります。
今日は新しい自分を知りました。自然ってあんまり好きじゃなかった。どの自然も知ってる自然だったから。そして不自然が好きだった。人間が作った巨大なビルとか鉄道とか飛行機とか。でも、今日、全く新しい自然を知り、「これだぁ!」って思った。まだ見たことのない、しかも「決定的な自然」を見に行こうと思った。うえーい。
以上