浮浪者への夢
高校生の時からの夢、それは浮浪者・・・今風に言うとホームレスだ。
私は15歳、高校1年生の時から釧路市に下宿していた。親からの仕送りは8万円。8万円で下宿代から食費から床屋、芸術鑑賞、バンド活動、銭湯など十分に事足りていた。
「そーか、8万円あれば暮らせるんだ。10万円あれば、余裕あるな」と考えて、次のようなプランを思いついた。
当時、ドカタという仕事が1日(8時間)1万円もらえた。「1ヶ月のうち10日だけドカタをして残りの20日間は遊んで暮らそう。」
16歳の時にはすでにこのプランを固く握りしめていた。いい大学、いい就職ったって、会社に縛り付けられて自分の自由な時間がないわけだ。生活費さえ稼げれば、あとは自由に使いたい、そういうプランだった。今のフリーターなどはそういう思想から来ているのかもしれない。
浮浪者への夢はまだ破棄されていない。結婚した時から中断している。守るべきものを持ってしまった。その選択は後悔していない。激しく可愛い子どもたちも浮浪者なら持てなかった。
子どもたちが全員成人し、いつか1人の身になったら、またその夢を再開するかもしれない。
でも、今年の1月にベトナムを知ってしまって私の夢は発展した。ベトナムなら贅沢しなければ5000円で1ヶ月暮らせる。公務員の給料が1万円である。6万円で1年、60万円で10年。300万円もあれば、60歳から100歳までくらせる。
妻をどう説得するかだ・・・無理だよなー。
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