子は親の何を見て育つのか
実家の母が来て、夜中にお話した。
「父さん(加藤進の父)は1年365日のうち、5日間だけ子どもたちを登山に連れて行くなど、父さんだった。」という話をした。
私は即座に違うなって思って反論した。登山は確かに楽しかったし、思い出になっているけれど、私が父さんから学んだのはアウトドアでも登山でもなかった。その365日の生き様(いきざま)だった。
父さんの生き方はすごかった。子育てもすごかった。学校教員としてもすごかったし、人間としてもすごかった。今は町議会議員としてすごい。
子どもは大人の背中を見て育つ・・・という言葉もあるが、それもまた違う。
父は背中を見せてはいなかった。いつも対話をしていた。「進、お前の名前はな、平和に向かって進むから進なんだぞ」なんて、何十回聞かされたことか。自分の家族や子どものことよりも学校の生徒や親たちのために奔走していた。公務員だったのに、まさに勤務時間は無かった。それはそれはかっこよかったし、誇りに思って育った。
私も人々を幸せにするために生きたいし、その生き方を子どもたちに語っていきたいと思う。