商品券バラマキの術
7月25日朝10時から函館市では10000円で12000円分の買い物ができる商品券が10万冊販売され、推定2時間で完売した。つまり、2時間で10億円の売上だ。そしてプレミアム分の2億円は国民の税金からの支出となる。
このシステムにはたくさんの問題がある。
まず、消費行動を増やすためにプレミアム分2億円をばらまくって言う発想の貧困さだ。実はこのシステムは貧富の差を増長する仕組みである。そもそも貧困層はこの商品券を購入できない。一人10万円分までっていう制限があるのだが、長蛇の列に並びながら3万円分とか5万円分とかの購入をしている人が結構いました。普通にお金のある人なら10万円分を購入し2万円のプレミアムをゲットします。お金と家族に余裕のある人なら50万円分を購入し、10万円のプレミアムをゲットします。お金持ちでお金の天才であれば、時給1000円で100人を雇って1000万円分を購入します。200万円のプレミアムから3時間×1000円×100人=30万円の経費を引いても170万円のプレミアムが付きます。
つまり、お金のある人は税金を食い物にしてより利することができるってことです。今回、2時間で売り切れたって言う事は、そういう力が働いたものと思います。
さらに、このシステムは大企業に有利です。販売場所は大手デパートや百貨店など外資系(函館以外の資本)ばかりです。それぞれのデパートで数千人が並んだものと思われます。そして、その販売所では「商品券で2000円分の買い物をすれば抽選で○○があたります」などというお客様囲い込み宣伝チケットも列に並んでいる最中に渡されました。こんな外資系企業で買い物されても、その利益は函館以外に持っていかれるではないか。買物だって、外資系でばっかり使われることでしょう。そんなことじゃ地域の振興にならないのにね。
本当に地域振興を考えるのであれば、次の条件が必須だな。
1、プレミアム商品券の販売所は地元本社の企業。
2、プレミアム商品券の利用できる場所は地元本社の企業。
そうすれば、地元は潤うよ。少なくとも今のシステム以上にはね。
今回の事で唯一いいなって思ったのは、子育て世帯に対して、子どもの数×10000円の商品券が届いたことくらいかな。
プレミアム分の2億円があるんなら、貧困層にばらまけばいいのにって思うよ。彼らは函館市内で消費するし、まるまる全部使うから。
カジノとかプレミアム商品券とか・・・。本当に行政は国民の幸せを考えているのかね?
大企業が金儲けする・・・そのためだけに動いてるね。やっぱり革命が必要だわ。
ま、庶民はまんまとのせられてるけどね。俺も買ったし。50万円分。笑えないわ・・・。家族5人で90分並んだ。すべて俺のビジネスで使います。