自民党の大勝利と日本共産党の躍進について(長文)
参議院議員選挙から1夜開けた朝。札幌の温泉付きビジネスホテルで書いている。
<自民党の圧勝をどうみるか>
自民党流政治というのはつまりアメリカと大企業言いなりの政治ということだ。
具体的に言うと
アメリカが、「沖縄の基地は沖縄内で動かすぞ」って言えば、県民の声は無視していいなり。
アメリカが、「車買ってんだから、農産物は自由化しろ」って言えば、農民の声は無視してTPP。
電力会社が、「原発やりたい。輸出もしたい」って言えば、福島の声を無視して再稼働。
大企業が、「欲しい時に人材確保、いらなくなったら全員クビ、そんな法律をつくれ」って言えば人材派遣法。
大企業が、「法人税下げろ。その分を消費税で賄え」って言えば、国民生活大打撃の消費税増税。
日本の財界や武器を製造販売する大企業が、「いやー、日本も戦争できる国にして、強い交渉力で世界市場に進出したい」って言えば、憲法9条を中心とした大改悪に着手する。
こんな風に、国民にとってプラスなことは一つもない。それなのに自民党が勝利する理由はなにか。それはマスコミの大洗脳戦略のお陰だ。
マスコミは公平ではない。そのスポンサーの圧倒的多数は財界=経団連の仲間たちだ。自分たちに都合のいい大宣伝を行い、大衆を洗脳する。貧困であればあるほど、テレビからの情報を吸収する立場におかれる。
国民は自民党流政治にほとほとまいっていて、自民党流政治にNoを言った(つもりだった)。とって変わった民主党がやった政治は自民党と何ら変わらない、自民党政治だった。看板が変わっただけ。
民主党が圧勝した直後。まだ国民が民主党に大きな期待を持っていたその時に、私が書いた論文。
民主党を第2自民党と定義している。
https://susumukato.com/article/126904011.html
自民党流の政治が嫌だから民主党に期待したら、民主党は別の看板を掲げただけの自民党だったのだ。だから民主党はいやだと。
自民党はいや、民主党もいや・・・かといって、自民党政治と正面から対決し、国民の側にたって闘う日本共産党は知らない。そんなことから低い低い投票率となってしまった。
<日本共産党の躍進について>
自民も民主もおしまいだって思ってあきらめている圧倒的多数の国民の中に、「あれ、もしかして、日本共産党かも」っていう声が広がったんだな。候補者もすごく良かったし、全国の党員や支持者たちが頑張ったんだな。
面白いのはこれからだ。日本共産党の議員は働くからね。国会の中でも国内津々浦々でも、とにかく働くから。彼らの働きは国民の目に届くと思うんだ。次回以降の選挙でじわりじわりと日本共産党が伸びていけば、本当に弱者が大切にされる、発達した資本主義国にふさわしい豊かな日本になると思うんだ。今回の選挙結果。ねじれがなくなった点で、自民党は悪政をどんどん推し進めようとするだろう。しかし、日本共産党が議席を増やしたので、悪政を止める力もまた強まった。
福島の悲劇を繰り返さないためにも原発反対。
人殺しを肯定するアメリカ軍は日本にいらないし、自衛隊の軍隊化、海外派兵もいらない。
農業つぶしのTPPはいらない。
労働者を使い捨てにする人材派遣法反対。
国民主権・平和主義・基本的人権の尊重・・・日本国憲法の存在意義はますます高まっています。この憲法を守り発展させることが、日本国民を豊かにし、世界に誇れる日本になると思います。
そんな私の理想と一致するのが、国民の味方日本共産党だ。
国民の税金を政党間で山分けしようという政党助成金に反対し、その受け取りを一貫して拒否し続けている日本共産党。そのことを知れば、そのかっこよさにしびれない若者はいない。ただ、理解している若者もまたいない。
もっともっと日本共産党のかっこよさを広げていく必要があるな。
以上、論文終わり!