ルールなき資本主義ってこれか?
私はいつころからか日本における資本主義を「ルールなき資本主義」と言ってきた。公には会社を法人化した2001年ころからかと思う。資本主義は競争の社会で、競争にはルールがある。普通は。線をはみ出ちゃダメとか、ボールを手で触ったらダメとか、カンニングはダメとか。しかし、日本の資本主義にはルールがない。しかも、政府は「規制緩和」などといって、もっとやりたい放題させている。
耐震構造の偽装、期限切れ原料の使用、蛾のはいったチョコレート、リコールに継ぐリコール、借金する人を生命保険に加入させる、サービス残業、男女不平等、サラ金に対するグレーゾーン・・・などなど。
経団連が国会を動かすとこういうことになる。国会が企業を監視しなくて、誰が国民を守るんじゃーって思うけどな。姉歯も悪いけど、そういう重要なことを民間に委託していった政府の責任があるだろ。
企業献金を禁止して、国民の税金の山分け(政党助成金)を止めさせることが国民のための国会にするための大前提だ。
ちゃんとルールをつくろうよ。大人なんだからさ。いい加減、社会よ、成熟しようよ。
記者会見場で禿頭や白髪頭の3人が深々と頭を下げて謝罪する光景を見飽きるほど見てきた。大企業や悪徳政治家の悪事は目に余るものがある。小泉政権、安部政権での「規制緩和」では今まで悪事を働いて頭を下げていたものを「下げなくとも良い法案」をつくるということ。教育基本法の廃棄と教育の国家統制型基本法、平和憲法の廃棄と戦争参加の憲法作り。関連法案の大改悪で、どんなに悪いことをしても頭を下げなくとも良くなる国家を目指しているように感じている。それを進める政党を支持してきた国民にしっかり目覚めてもらいたい。