加藤進@永遠の旅行者
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【飛行機に乗り遅れる事件】

〈プロローグ:空港までの車の手配〉

いい感じで予約は取れていた。

〈実は不吉なメールも来ていた〉

出発当日の朝0:02に不吉なメールも届いてたんだ。でもさ、国内線で「少なくとも3時間前」って無いよね。

〈今日の旅程〉

デリーからチェンナイ経由でコロンボへ。

〈当日の朝〉

なんか、嫌な予感がした。俺を乗せた後にYUKIさんのホテルにも行き、6:40発に乗る彼女も同乗することになっていた。待ち合わせの時間である4:00ちょうどにドライバーにメッセージを送る。返事が来ない。さらにメッセージ、返事が来ない。3度目のメッセージでも返事が来ない。でも、全て既読にはなっている。電話をした。電話では今向かってるから2分待ってと言われた。okした。

〈そして、メッセージが届く〉

「いま、ドライバーは向かってるんだけど、車がパンクしたので20分待って欲しい」と言ってきた。

〈別の車を手配〉

そのメッセージをホテルのスタッフに見せて、「この人、信用できる?」って聞いたら、すぐにそのドライバーに電話してくれた。で、キャンセルした。彼は今すぐ別の車を手配しようといって、やってくれた。

〈空港まで〉

朝5時ちょうど、とてもスムーズに着いた。フライト時間まであと1時間。空港の外でYUKIさんには手短にバイバイして、先を急いだ。

〈空港に入れない〉

しばらく並んだ上でデジタルチケットのスキャンで入れるゲートから空港に入ろうとするが、入れない。アナログで入れる場所を見つけて、また並んで入った。

〈上級会員チェックインカウンター〉

流石に空いてた。2人並んでるだけだった。でも、スタッフの仕事が遅い。ずーっと待っててイライラしてるけど、こちらには見向きもしない。国内のチェンナイまでのチェックインは終わってるから、海外へのチェックインはチェンナイでやろう!と決意し、その場を離れた。

〈セキュリティでの長い行列〉

ここでも待たされた。インド人は俺との距離を取らずに触れてくる。その度に私は、触らないでくれとお願いする。そんな事を繰り返しながら、セキュリティのゲートまで来たが、またまたオンラインチェックインのQRコードが通らない。スタッフが「紙のボーディングパスを作ってきてくれ」と言うので、またまた上級会員カウンターへ。コロンボまでの2枚のチケットをもらい、またセキュリティの列に並ぶ。カバンとボディのチェックを受けて、搭乗口へ。

〈搭乗口へ〉

走る。走る。走る。搭乗口では、スタッフが俺を探しているかな?放送で呼び出されてるかな?と思いながら走りまくったが、そこには誰もいなくて、ゲートはすでに閉まっていた。

〈搭乗口スタッフの一言〉

ほら、ここに20分前に閉まるって書いてあるじゃーん。

〈そこに偶然、YUKIさんが通りかかる〉

「なんか、乗れなさそう。バイバイ」が私の最後の言葉。なんの感慨もない(涙)

〈ピンチの行方〉

ピンチの行方は直面したピンチを冷静に捉え、落ち着いて正しい判断をし、行動することにかかっている。俺はまず、座り心地の良さそうなソファを探した。そこに座り、ANAのダイヤモンドデスクに電話した。彼らは乗り遅れた理由なんて聞かない。10分くらいで次のフライト(夕方発、チェンナイ泊、翌朝コロンボ)を手配し、すぐにメールでeチケットを送信してくれた。追加料金もかからない。

〈裏の仕事〉

ダイヤモンドデスクがチケットを手配し、電話が保留となっている間に、別アプリにてデリーからコロンボへの他社航空券を探していた。最安値で16290円だった。ANAが「コロンボ到着は2日後になる」とかいったら、他社便を買おうと思っていたが、優秀なことに、無料で、しかもビジネスクラスのまま手配ができた。

〈チェンナイのホテル予約〉

もう、予約する段階で、どんなに高くても空港に近い宿にしようと決めてた。7000円だった。

〈コロンボのホテルへの連絡〉

今日チェックイン予定のホテルに、「飛行機に乗り遅れてしまい、明日の朝着くけど、料金は普通に払うから、予約はそのままキープしててね」ってメッセージした。「了解」の返事あり。

〈セキュリティエリアから外へ〉

搭乗口の冷たいスタッフに「どうやってセキュリティエリアから外に脱出するの」って聞いたら、あそこのインフォメーションに行けと言われる。そこで聞くと、「そこを歩いてるスタッフに聞いて」と言われる。そこを歩いてるスタッフに聞くと、あの「黄色の看板の人に聞け」と言われる。その黄色の看板で聞くと、そこのボスを紹介される。ボスは誰かと電話で話しながら、近くにいた女性スタッフ(外見だけは美しいが、内面はドブス)にアゴだけで連れて行けと指示し、その女性は「はぁ」と聞こえるため息をして、手招きだけして、俺を連れて行く。セキュアなカウンターで偉そうな男2人がおしゃべりをしている。女性スタッフが一度、二度、声をかけても、振り向かない。俺が「あのー」って言ったら、めんどくさそうに来て、搭乗券にスタンプを押してくれた。今度はその女性スタッフから若い男性に、俺のパスポートと搭乗券が引き継がれ、私はセキュリティエリアの外に出られた。

〈開放ではない〉

そのまま、チケットカウンターに連れて行かれて、そこで話すことになる。「俺は飛行機に乗り遅れた。すでに航空券の手配は日本の航空会社にやってもらった」と話した。そのカウンターの女性スタッフは画面で確認して、「どうして遅れたの?」が始まった。「お客にWHY(なぜ?)なんていう質問しちゃダメじゃーん」って思った。だってさ、責任の所在を明確にしたところでどーしょーもないじゃん。俺はもう次のチケットを用意してるんだし。まあ、そう思いながら、一応、並んでも並んでも間に合わなかったって事を話したら、「一応チケットは印刷してあげるわ」なんて押し付けがましく印刷した紙をくれた。それで手続きが、終わりなのかどうかもわからないまま、彼女は次の客の対応に回った。

〈高いコーヒー〉

どうしても、コーヒーが飲みたかった。セキュリティエリア内ならラウンジで無料コーヒーがいくらでも飲めるのに、庶民エリアで280ルピーもするコーヒーを買ってしまった。

〈泣きっ面に蜂〉

私の計算では空港でちょうどデータが切れて、ラウンジでWi-Fi、あと、スリランカではYUKIさんにもらったSIMが使えると思っていたら、このブログを書いてる最中にデータが切れた。ここの空港、外国人には無料Wi-Fi提供してない。1ギガ=500円(楽天モバイル、安い!)、余計にかかった。

〈「ごめんね」まで2時間〉

最初に車を手配してた会社に「飛行機に乗れなかったよー」ってメッセージしてたんだ。そしたら、ちょうど2時間後に「ごめんね」が来た。インド人でもごめんねって言えるんだな。赤道近くの人たちって、「ごめんね」が言えない人、多いのにね。俺は日本人だからすぐに許したよ。「君は売上を失い、俺は搭乗を失った。恨みっこなしね」って。

〈プロローグ〉

今回の事態はなんだったんだろう?加藤進専属の神様はどうしてこんな事を?って考えを巡らせた。そして、一つ思い当たった。俺は加藤進専属の神様を意識してから、他の宗教に関わらない努力をしてたんだよね。宗教施設に入ることはあっても、拝まない、ひれ伏さない、お布施しないって。でも、昨日、YUKIさんと一緒だったから、一通り、中の主要な場所を通るためにお布施以外は真似てやったんだよね。それに嫉妬したんだな。加藤進専属の神様は、加藤進に似て、ちょっと小さいところがある。でも、そこも好きなんだ。そして、ちゃんとYUKIさんは間に合わせてるところが、憎いところ。これからも自分自身の神様を信仰していこうと思う。あと、早朝便の時は高くてもエアポートホテルなどを使おうと思った。

〈あとがき〉

こんな長文を読んでくれた読者のみなさん。最後までありがとう。私の出来たてホヤホヤの失敗談を楽しんでいただけたなら光栄です。加藤進の旅はまだまだ続きます。

以上

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加藤進(かとうすすむ)

加藤進

Susumu Kato

  • アトム不動産 代表

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