【再送】という方法
電子メールで上司、あるいは取引先の偉い方に問い合わせをすることがある。そのときに返事がなかなか来ないということがたびたびある。
上司や取引先の偉い方が超優秀な方であれば、「今日の仕事は今日のうちに」とか「今やるすぐやるできるまでやる」の精神でやりきってしまうだろうが、そういうわけにはほとんどいかない。
上司や取引先の偉い方は20件から50件くらいの、「いますぐやるべきこと」を抱えていたりする。能力によっては5件でもいっぱいいっぱいの人もいる。
上司や取引先の偉い人はこれらの仕事に優先順位(ビジネス用語ではプライオリティなどという)をつけて仕事をする。自分の問い合わせのプライオリティを上げさせるのが問い合わせを投げる側の次の仕事である。
それは問い合わせメールの【再送】という手段である。
【再送】というのは文字通り、「一度は送ったんだけど返事が無いので同じものをもう一度送ります」っていうことです。悪く言うと「何度も同じことを言わせないで」って言うことでもありますが、これが届くと優先順位はぐんと上がります。
私の会社でとりわけ身近な社員には、
「社長に問いを投げて、返事が届かないのは、返事が来るまで追求しない社員の側に責任がある」
という横暴を私は許してもらっています。私の脳の能力については私自身も社員もほぼ内容を把握しています。脳にはいろんな種類の能力があります。過去を覚えておく能力や、未来を展望する能力や、物事を判断する能力などです。私の場合、多くの情報を背景に物事を判断する能力は不通よりは優れているものと思っているが、それに反比例するかのように記憶力は大変低いものがあります。昨日も妻が来ている服を見て、「あれ、この服買ったんだ。初めて見た」って言ったら、「この前もそう言ってた」だって。
さらに追加しておくが、私の場合、【再送】、【再再送】、【再再再送】などと送られてきても(私の記憶では【再再送】の経験はない)、迷惑とは思わない。「ああ、悪いことをしたな。早く返事をしなきゃ」と思うだけである。根底には再送させる側が悪いという考えがあるからです。再送を求める側は真剣に仕事をしているのです。
何をどういう立場で書いているのか、混乱してきたが、その日の仕事をその日のうちにすべて完了する力量を持ちたい。