「大丈夫です。私、ドタキャンした事ないですから」

大学生のアルバイトを雇った。１時間だけの「声優」の仕事だ。
待ち合わせの時間と場所を確認し、「ドタキャンする時は電話くださいね」って伝えた。
すると返ってきた言葉がこれ。
「大丈夫です。私、ドタキャンした事ないですから」
イマドキの若者って、簡単にキャンセルするでしょ。無連絡・遅刻・すっぽかしが当たり前。
俺は無連絡のドタキャンされても怒らないよ。それも想定してるから。それだけに、この一言には感動すら覚えたね。うちの会社に就職して欲しい・・・。
さらにここで書いておきたいのは、俺は失礼だったなーって事。
こんなに優れた人に対して、失礼な発言（ドタキャン疑い）をしてしまった。反省している。
昔、映画『風の谷のナウシカ』の中で、こんなシーンがあった。
ナウシカ：あら、私が今までにウソをついたことがあった？
こども達：ないー。
人に一度もウソをついたことがないってすてきだなって記憶している。
このセリフが好きで、子どもたちに使った事がある。
「おっとーが、ウソをついたことがあるか？」
４歳くらいまでは「ない」って答えてくれた。
それを超えると「あるよー」って言われる。
うそを言わない人生。
俺には無理だな。
ウソの方が豊かになったり、幸せになったりする事ってあるような気がする。
人を傷つけるウソはダメだね。
ああ、すごく脱線した。
「大丈夫です。私、ドタキャンした事ないですから」
そう笑顔でさらっと言いきった。かっちょいいなー。親の育て方・・・かな。