最後までGood名古屋
函館行きの飛行機に乗った。95%くらいの搭乗率だったように思う。私は前から8番目の通路側の席だった。窓側に50歳くらいの女性。その隣にその人のお母さんらしい人。ちょっとおしゃべりがうるさくなりそうな気がしていた。
そもそも私の嫌いなシチュエーションの一つに、肘掛を共有するというのがある。飛行機でも映画館でも、イスとイスの間に1本の細い肘掛しかないばあいがある。あれが嫌だ。私はイスにはうるさいのだ。
私は心の中で「俺、この席、いやだな。どこかに席、余ってないかな。となりに人が座らない席がいいな。今度、客室乗務員が通りかかったら、空いている席に移ってもいいかって質問してみよう」と考えていた。
その、考えていたまさにその時、私に視線をおくる客室乗務員がいた。若くて美人な人だったから、視線をそらそうかどうしようか迷っていたら、そのまま彼女は私のほうに近づいてきた。そして私の目の高さに視線を合わせてから、「お客様、あちらに広いスペースの席が空いておりますが、移られますか」って言ったからびっくりした。
「うわー、びっくりしたー。ねー、どうしてわかったの? いま、まさに席を移りたいなーって思ってたんだよ。あなた、すごいわ。」
って言って、席を移動させてもらった。
お陰さまで、超快適な空の旅となった。その席は足も伸ばせるような場所だった。
それにしても、席を移りたそうな人なんてほかにもいっぱいいただろうに・・・どうしてまっすぐ俺なんだろう。
あの女性は絶対に俺に気があるんだ。
そう勘違いすることにして、名古屋の旅(客観的には出張)を終えた。
俺は名古屋で何をしてきたんだろう・・・。(爆)