生老病死
先日、お坊さんによる仏法を聴く機会があった。
「生老病死」という4苦について話されていた。
この4つを仏教では苦しみだととらえている。
加藤進なりにいろいろ考えてみたんだけど、すべて苦とはならなかった。
生:生きるっていうこと。私は幸せに、楽しく生きている。生まれてきて良かったって思っている。生まれてきたことや生きていることを苦しいと思ったことは、最近では月次決算が赤字の時以外にはない。会社経営が順調だと、ハッピー以外にない。
老:老いとは即ち成長の事だと思う。子どもはみな大人になることを夢見ている。車の免許をとるためにも、お酒を飲むためにも、選挙に参加するにも齢を重ねることは重要だ。老いていく過程は人間としてステップアップする過程だ。自分が親になって初めて親の楽しさを知った。自分が孫を持てば、また楽しいだろう。また、老いると経験が豊富になり、世の中を達観していく。これも楽しいだろう。
病:ただ生きているだけで幸せであり感謝したくなる・・・そのために必要なのが病というスパイスではないだろうか。病そのものは苦しい。確かにそうだ。でも、この苦しみを知ることができれば、他人の苦しみを知ることができる。病もなく、すべてが順調であれば、他人の苦しみを知ること、理解することができない。
死:終わりがあるって美しいじゃないか。どんな大金持ちでも、どんなに偉大な人でも130歳までは生きられないのだ。植物だって生きているから美しい。死はたぶん一瞬。死があるからこそ私は前向きに生きられる。死、万歳。あ、戦争で死ぬのは嫌だ。平均寿命は超えたいな。
ま、そんなわけで、仏教もおもしろい。
釈迦が悟りを開いた菩提樹の場所とかって、まだあるらしい。
インド、行きたくなった。