子ども用シートが3台!!
ご承知のとおり、我が家の家族は5人になった。これはすごいことだ。
私の車(実は社用車)は軽自動車で、しかもツーシーターになっていて、とても乗れない。そこで家族での移動は妻の車(カルディナ)になる。
先日、次男のためにベビーシートを購入した。
運転席に私、助手席に次男のベビーシートを後ろ向きに。
助手席の後ろに、長女がチャイルドシート。
運転席の後ろには長男がベビーシート。
妻は後ろの真ん中の席に肩身狭そうに座るのである。
こんな小さなことを誇りにすら思う、私なのである。
姉歯問題・建築構造偽装問題の見方について
<消費者の問題>
1000万円以上もする買い物ができるあなたは小泉政権の言う「勝者」と言えます。借金ができるもの勝者だからこそ担保もあり借金ができるのです。
そういう大きな買い物ですから、それなりにテレビや洗濯機やパソコンを買うときよりも、車を買うときよりもいっぱい勉強し、調べた上で購入したことでしょう。その上で騙されたのです。小泉政権の言う「個人責任」です。販売者や建築者やその建物を認めた行政を信じてしまった消費者に問題があったと言えます。国家だって信じちゃいけない時代なんです。日本政府なんて800兆円も借金しているんですからね。恐ろしくて普通なら取引できません。
また、購入を決めた理由は「価格」でしょう。「安い」って言うことには理由があるものです。
<販売者の問題>
販売者は資本主義のルールに則っているので問題ありません。資本主義のルールとは簡単に言うと
① 安く仕入れて
② 高く売ること
です。
高く売るというのは難しいですが、「市場価格の中の最安値」をたたければ売れるのです。そのことを販社は知っているわけです。
あとは、作る業者をたたくのです。工期を短く、材料を安く・・・それで競争をさせることもできます。もっとも工期を短く、材料を安く立ててくれる業者を選びます・・・そう言えば、そういう会社が採用されるわけです。
販社は当たり前のことをしています。
<請負者(社)の問題>
請け負う側も入ってくる金額が決まってますから、どうやって支出を減らすかを考えます。建築設計も安くあげたい。材料も安くしたい。労働者もなるべく日雇い労働者ですませたい・・・など、可能な限りの手抜きを考えるわけです。そこで、「言うことを聞く」建築士に設計をさせるわけです。
<建築士の問題>
バブルがはじけた今、建築士は仕事をもらうのに大変です。ゼネコンから安定した仕事をもらえていなければ、どんどん廃業という時世です。「こういう図面を書いて欲しいんだ・・・。なーに、できないのであれば、やってくれる建築士は他にもいくらでもいるからねー」。これが殺し文句。
証人喚問の主観ですが、姉歯は悪事を自ら考え、人の命を顧みず・・・っていう男に私は見えませんでした。ただ、気が弱い。決定的に気が弱い。ちょっと威勢のいい建築会社に脅されると「わかりました。そのようにやります」っていう言葉が無意識に出てしまう。そんな男だと見ました。
<国家の問題>
「官から民へ」という小泉の大号令が諸悪の根源でしょう。「規制緩和」これもいい事なんてほとんど無い。国民の命・くらし・財産に関わる部分は利潤追求とは切り離して国家が責任を負うべきところなのに、そこを放棄している小泉政権にこそ責任がある。小さな政府にはなーんにもできないってことだ。
この問題の根源は、国がチェック機能を放棄したところにある。証人喚問で責任を気の弱い個人になすりつけようという魂胆も吐き気がする。
この間、静観してきたが、姉歯さんの奥さんの自殺から、発言することにした。何の勉強もしていないので、ずれた観点も多々あると思う。ま、誰もこんなこと言わないので、言っておくさ。
姉歯元一級建築士の奥さんの自殺について
昨日、このニュースをラジオで聞いた。この問題で、死者がでてしまった。私はこの奥さんにはどうしても死んで欲しくなかった。奥さんには些かの罪も無いだろう。個人事業主の奥さんがどれほどの苦労をされてきたか・・・そこに思いを寄せるときに胸が締め付けられる思いだ。しかも、飛び降り自殺。全てを終了した彼と裸一貫からやり直して欲しかった。ああ、悔やまれてならない。
私も個人事業主として、心臓が冷や汗をかくほどの経験をしたことがある。また、ある意味「死」を迎えたことがある。その時に掛け値なしに私に味方をし、励ましてくれたのは妻だった。
個人事業主の妻・・・この姉歯さんの奥さんをどうして誰も助けてやれなかったのだろう・・・。社会的な責任があると思う。